へっぽこブラリタビィ

ふるえる声でラブエンピース!沖縄生まれのへっぽこが世界各地で博愛をゴニョゴニョ呟く旅ブログ

ホワイトヘブン作戦

 
ザックに降ろされたはいいものの、
 
どこだここは!!!
 
 

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一応はハイウェイ沿いなんだけど、
 
走行車のスピードが速すぎてまともにヒッチハイクできない。
 
 
どうしよう、とりあえずグーグルマップを開く。
 
隣町までのルートを確認。
 
 
 
お!
 
地図で見たらすぐそこやんけ!
 
 
 
とりあえずお店とか何もないのはキツかったので
 
隣町まで歩いてみることを決断。
 
 
しかしここで俺はひらめいた。
 
 
 
歩きながらヒッチハイクできたらベストじゃね?
 
 
 
我ながら妙案すぎる。
 
仮にヒッチハイクに失敗してしまっても
 
隣町に着けるという寸法だ。
 
 
 
ボードにホワイトヘブン(隣町の名前)と書き記す。
 
カバンにぶら下げて車道の右側を歩く※。
 
※アメリカの自動車は右側通行のため
 
 
これで通り過ぎる全ての車が
 
後ろからこのボードを見ることができるってわけだ。
 
 
 
名付けて
 
「ホワイトヘブン作戦」
 
である!!!!
 
 
 
シンジくん!!!
 
アメリカ中の隣人愛、アナタに預けたわよ!!!
 
 
 
 
作戦スタート。まずはひたすら歩き続ける。
 
 
 
大きなキャンプ場を通り過ぎ、
 
森を抜け、
 
大きな池沿いの橋を渡り、
 
観光地的なロッジ密集地を横目に、
 
また森を抜け、
 
 
 
 
 
 
3時間経過。
 
めちゃくちゃ遠いやんけ。
 
 
さっきよりもさらに何もないところへ。
 
なんだここは、見渡す限り畑だぞ……。
 
 
 
半分を超えたところで休憩、これは無理だ!
 
こんな重い荷物を背負って歩ける距離じゃない。
 
既に肩と足が限界である。
 
 
ガードレールに座って休憩。
 
 
それでもここには民宿もスーパーもない。
 
隣町まで歩き続けなきゃ死ぬ。
 
逃げちゃダメだ!
 
 
 
自分を奮い立たせ、さらに歩き続ける。
 
歩いて、歩いて、歩き続ける。
 
 
 
しばらくして、目の前に1台の車が!
 
 
 
「ホワイトヘブン?乗せてくよ!」
 
 
年配の白人さんだった。
 
本当に助かった。涙が出そうだった。
 
 
名前はピーター。
 
写真撮り忘れたなあ。くそう。
 
 
「家族でショッピングに行く途中に通りかかったら
 
君がボードを背負ってるのを見たんだ。
 
だからショッピングの後に探しに来たってわけ。
 
ヒッチハイクはアメリカンドリームだからな!
 
 
 
どうやらホワイトヘブン作戦は成功だったようだ。
 
 
しかしなんて優しいんだ、家族サービスの邪魔をしてないかな?
 
少し走らせてホワイトヘブンに到着。
 
車だとこんなに速いんだ。
 
モーテルはなさそうだけど、売店があるので全然オッケー。
 
 
 
「もし今日ヒッチハイクに失敗したら、20時までに連絡してくれ。
 
そうすれば君を近くのモーテルまで連れていこう」
 
そう言ってピーターはメアドを書いた紙をくれた。
 
 
本当にどこまでいい人なんだ。
 
アメリカンドリームすぎるぜ……。
 
 
降りてヒッチハイク再開。
 
ピーターありがとう!