朝、モーテルをチェックアウト。
ビョンジュンのことを未だ引きずりながら(いい加減しつこい)、
重い腰でモーテルを後にしたのである。
ちなみにだけど高かった。100ドルくらい。
朝ごはんを済ませ、今日からまたヒッチハイク再開である。
今日からはもう目と鼻の先のシアトルへ照準を合わせる。
喜屋武岬から辺戸岬くらいかな。チョロい!
ポイントを探してヒッチハイク開始!
数十分程度待っていると、1台の車が停車。
話しかけてみる。
「ハロー、俺は日本人ヒッチハイカーなんだけど、
今からシアトル行きますか?」
「……」
おじさんなんだか冷たい。
早く乗れって感じの顔。
なんだか不安を感じながら乗車。
するとおじさんいきなり
「彼女はいるのか」
なんて聞いてきた。
「え、どうしてそんなこと聞くんですか?」
「俺はお前のディック(陰茎)を食べたい」
えっ!?
そういうと彼は俺の股間に手を当ててきた。
ち、ちょっと待って!!!
「アイムソーリー!アイムノットゲイ!」
焦りながら手をどけさせ、嫌悪感をあらわにする。
だってノンケだし……。ごめん……。
半ば強引に降ろさせてもらい、彼は消えてしまった。
同性愛者に偏見はないんだけど、
強引はいけないよね。
それは男女間でも同じこと。
ノーマルアブノーマル以前に、人としてのモラルの話ですよ。
ってなんかめっちゃ冷静にしてるけど、
正直、
めちゃくちゃ怖かった……。
泣きそうだったもん……。