アジアンマフィアのアジトを飛び出したはいいものの、
見渡す限り森、畑。
どこなんだここは。
グーグルマップで場所を確認。
一番近いハイウェイでも歩いて90分。
仕方あるまい。
曲がるストリートの名前を暗記して、
あとはひたすら歩く。ひたすら。
何よりも荷物が重い。
ハイウェイ沿いのガソリンスタンドに着いた頃には
もう息も絶え絶えになっていた。
ド田舎だ。ガソリンスタンドしかない。
早くヒッチハイクして、モーテルか何か探さなきゃ……。
例のごとくボードに「SOUTH」と書き込み、
ヒッチハイク開始!
するとなんと、
30分足らずで1台の車が!
こんなに人気のないところで!
なんと初のロシア人。
屋根を修理する仕事?みたいなこと言ってた。
めちゃくちゃいいヤツそう。
ロシア訛りなのか何なのか、名前が聞き取れない。
ていうか全体的にあんまり聞き取れない……。いつものことだけど!
とりあえずロシア語でありがとうは「スペシバ」というらしい。
日本が大好きらしく、日本人と伝えるととても喜んでいた。
ラストサムライをアツく語られたが、見てないのでチンプンカンプン。
サムライじゃなくてごめんな!!!
彼も英語勉強中らしく、お互いにヘラヘラしながら
「伝わんねー!」
「伝わらないね!」といった
非常にフワフワした時間が続く。
「これがジャパニーズ温泉だよ(フワフワ)」
「オー、ジャパニーズ温泉(フワフワ)」
なんとそのままポートランドに降ろしてもらった。
グッドラック!とマックをおごってもらい、
そこで解散。もちろんスペシバって言ったよ。
チャイナタウンがあるってことは、そこそこ栄えてるんだろう。
適当なモーテルを見つけたので、後は街を物色。
衣料店を訪れる。
アメリカ、食べ物とかの物価が高いわりには
衣服は安い印象がある。実際どうなんだろう。
半袖生活はさすがにシアトルでの野宿で懲りたので
適当なジャージを購入。
ゼットマンみたいでカッコいいでしょ?
似てる。