へっぽこブラリタビィ

ふるえる声でラブエンピース!沖縄生まれのへっぽこが世界各地で博愛をゴニョゴニョ呟く旅ブログ

水タバコ商人とタナーズビル

 
 
ストラウズバーグでバイロンとお別れ。
 
 
 
まだ朝の早い時間帯だし、せっかくなので
 
街全体をブラブラしてみることに。
 

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田舎すぎず都会すぎない、静かでいいところ。
 
 
あと路上の奥まったところに行くと
 
ミュージシャンがアコギで民族風の音楽を奏でてたり、
 
ちょっとした祭りの屋台みたいなのがあったり、
 
 
雰囲気は完全にカカリコ村
 
もしかしてカカリコ村のモデルだったりしないかな。
 
 
 
 
 
何はともあれ、今日もヒッチハイク開始!
 
 
まだ1回しか成功してないけど、バイロンのおかげで
 
なぜかものすごい自信に溢れている。
 
 
今日も成功する気がする!
 
 
道幅、方角ともに悪くないハイウェイを見つけ、
 
今日はここで張ってみることに。
 
 

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数時間経過。
 
 
 
 
 
誰も止まってくれない。
 
 
それどころか、同い年くらいの若者に
 
すれ違いざまに中指を立てられたりして、
 
完全に気持ちが参っていた。
 
 
つれえ、ここもダメかなあ。
 
中指はアウトだよなあ……。
 
 
 
またポイントを探して練り歩く。
 
 
 
適当なスーパー前の道にてヒッチハイク再開。
 
 
 
大体の人は奇怪の目、まあでもたまに
 
グッドラックって言われたりしたけど。
 
 
 
むう、理解されたい……。
 
 
 
すると1台の車が目の前に!
 
 
 
「すぐそこまでだけど乗ってけよ」
 
 
おっさんカッコいい……ありがとうございます!
 
あまり距離はないけど乗せてもらうことに。
 
 
 
おっさんは水タバコ商人で、イスラム教徒。
 
 
おっさん曰く
 
「このへんはレイシストが多いからヒッチハイクはやめてバスで行きな」
 
らしい。だから変な目で見られてたのか?
 
確かにアジア人なんて一人もいなかったな……。
 
 
するとバス会社に電話をしだすおじさん。
 
シアトルまでいくらなのか、とか聞いてる。
 
 
 
ち、ちょっと待って!
 
確かに俺はシアトルへ行きたいけど、
 
ただ行ければいいってわけじゃなくて、
 
 
 
なんか、その、わかるでしょう?
 
 
 
 
自分で調べるよ!とカタコトながら説明し
 
適当なところで降ろしてもらうことに。
 
 
ありがとう水タバコおじさん。
 
 
さてここはどこだ!
 
 
 
街の名前はタナーズビル。
 
なんだか全体的に薄暗くて、田舎なのに汚い印象。
 
近くにガソスタとモーテルしかない……。
 
 
さっきのレイシストの話もあったせいか、すごい怖い。
 
 
 
今日はもう夜になるので、
 
ヒッチハイクは諦めてモーテルに泊まることに。
 
 
思えば初めてのモーテル、どんな感じなんだろう!ワクワク。
 
 
 
「140ドルです」
 
 
 
ひ、140ドル!?
 
観光地とかならわかるけど、なんでこんな
 
荒廃の権化みたいな街で……?
 
 
 
いやいやさすがに一泊でそんな金出せないよ。
 
しかもこんな街で。
 
これは野宿だな。
 
俺は決意した。
 
バックパッカーたるもの、野宿くらい何も怖くないのである!
 
熊でも通り魔でもなんでも来いや!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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どうも、負け犬です!
 
 
 
いやあ無理だった、この街ではどうしても無理だった。
 
何か雨も降ってるし、街灯も少ないし。
 
 
 
不安で寝つけなかったのでテレビのジャズ番組を観る。
 
よかった、言葉はわからないけど聴いてる音楽は同じだ。
 
 
バイロンからもらった魚料理を食べる。
 
うめえ、アイミスユーバイロン……。
 
 
悔しさと安堵をごちゃごちゃさせながら眠りへ。
 
臥薪嘗胆である!ちきしょう!