昨晩のジェニファー事件を引きずりながらも、
俺はなぜかすごい強気に。
このまま不安を抱えて旅をするよりも、
今日で要らないものは全て払拭してしまおう。
昨日テリーにすすめられたヒッチハイクポイントであえて待つ。
仲間がいるなら来いよ、
全員ぶっ殺してやる!!!(震えながら)
しばらく待つと1台の車が。
さすがに少し警戒したが、
助手席にギターがあるのを発見。
音楽やってるヤツに悪いヤツはいないだろう。
そのまま数十マイルお願いすることに。
名前はジャスティン。
ギターを持ってるが、コードは一切弾けないらしい。
彼もニルバーナに強く影響されたらしく、
アカペラのオリジナル曲を聴かされた。
うーむ、アカペラでグランジはちょっと……。
そして二人でクイーンのアナザーワンバイツァダストを熱唱。
なんだジャスティン、超いいヤツじゃん!
ジェニファー事件は嘘のように忘れ、別れの時。
「よい旅を、メールくれよな」とメアドを渡される。
なんだ、昨晩の件は杞憂だったのかな。
別れを告げ、ジャスティンは森の奥へと消えていったとさ。